二月堂 ― Nigatsudo-hall ―

お水取りで知られる ―Known as "Omizutori" (Water-Drawing Festival)―

お水取り、正式には修二会(しゅにえ)、十一面悔過法(じゅういちめんけかほう)で知られる奈良時代(8世紀)創建の東大寺の仏堂(国宝)です。小高い場所にあることから、大仏殿、奈良公園、興福寺五重塔から平城宮跡、さらに生駒山、信貴山に至る奈良盆地全体を見渡すことができ、特に夕日が美しい絶景ポイントともなっています。建物の回廊部分や階段は普段自由に立ち入ることができますが、木造の国宝建造物であることから、喫煙や柱に寄りかかる行為などは厳禁です。
この一角(上院と称される)は、大仏開眼よりも前から寺院があった場所と言われ、二月堂のほかに三月堂(法華堂)、四月堂(三昧堂)があります。二月堂の名称は、旧暦の2月に修二会が行われたことに由来します。大仏開眼供養と同年の天平勝宝4年(752年)に創建され、修二会もこの年に初めて行われたとされています。ただし、現存する建物は1669年の再建です。
二月堂の正面には、お水取りを行う井戸(若狭井)があります。井戸は、重要文化財の閼伽井屋で覆われており立ち入ることはできません。日本海側の福井県小浜市、若狭神宮寺で3月2日に「お水送り」が行われた10日後の3月12日にお水取りが行われることになっています。
若狭井の隣には、東大寺の建立に力を尽くした良弁(ろうべん・りょうべん)僧正の伝説が残る良弁杉が立っています。2歳の時に鷲にさらわれて、この杉に引っかかっていたところを名僧・義淵に助けられたというお話は、歌舞伎の「良弁杉由来」の題材にもなっています。初代の良弁杉は樹齢600年の巨木だったそうですが、昭和36年(1961年)の第2室戸台風により倒れてしまいました。以後、枯死などの度に植え替えられていますが、お水取りの写真で年ごとに杉の木の高さが異なるのはそのためです。

  • 夕陽を浴びる
  • 十七夜盆踊り
  • 修二会

インフォメーション

豆まき(節分会):2月(年により変動)
修二会(お松明):3月1日~14日まで
十七夜盆踊り:9月17日
(詳細は、各々のイベントページでご確認ください。)

店舗・施設名 二月堂
NAME Nigatsudo-hall
読み方 にがつどう
住所 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町 雑司町406-1 二月堂
電話番号 0742-22-3386
アクセス ・近鉄奈良駅から徒歩約30分
・奈良交通バス「東大寺大仏殿前」から徒歩約15分
駐車場 なし(近隣の有料駐車場をご利用ください)
ホームページ http://www.todaiji.or.jp/

事務局からのご案内

休日などは「ぐるっとバス」(1乗車100円)の運行があり、二月堂に最寄りの「手向山八幡宮・二月堂前」までアクセスできます。
ただし、朝夕のバスは、「手向山八幡宮・二月堂前」を通らず、また夜の便も無いのでご注意ください。

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